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2019, 2月 21

Edison社のエネルギー管理システム4.0について

イタリアの大手電力企業のEdison社は、自社が開発するエネルギー管理システム(Energy Management System: EMS)の消費電力監視機能用に、EurotechのIoT技術を採用しました。Smart Audit Projectと銘打たれたこのプロジェクトでは、Edison社がSMB社やHORECA社、また他の小売事業者向けに電力管理システム・アプリケーションを開発しました。

Eurotechがハードウェアとソフトウェアのアーキテクチャーを統合

このSmart Audit Projectには大きく2つの目標がありました。1つはお客様自身が消費電力を監視し、その実態を知ることにより、Edison社のコンサルティングを利用しながらエネルギー戦略を定義していくというもの。もう1つは、Edison社の技術アシスタントが、お客様の消費電力データをリモートで監視、またその分析を行い、具体的なニーズに対してカスタマイズをしながら最適化されたコンサルティングを提供するというものです。

「お客様のニーズを理解し、有効なデータを取得し、その分析を行うことは、エネルギー効率化の実現に向けての第一歩です」とEdison社は述べています。Edison社はEurotechのエッジツークラウド・アーキテクチャーであるEveryware IoTを採用し、発電所内の設備やフィールドデバイスといったハードウェアを、クラウド・プラットフォームやアプリケーションとのインテグレーション(統合)に成功。「1年足らずで、60台のフィールドデバイスから、1,400以上のフィールドプロセスを監視できるようになった」と明らかにしています。

エッジデータの収集と管理

Edison社は、電力設備と各種センサとを接続し、リアルタイムで消費電力データを収集するEurotechの組込み型ハードウェア、ReliaGATE 10-11を採用しました。ReliaGATE 10-11は、発電所のような過酷な環境下でも動作するように設計されたARMベースの堅牢型マルチサービスIoTエッジゲートウェイです。ReliaGATE 10-11に標準インストールされたEurotechのIoTミドルウェアプラットフォームEveryware Software Framework (ESF)が、フィールド・プロトコルのネイティブサポートを提供し、発電所内に設置された各種センサとのインタフェースの役割を果たします。また、ESFはアナログデータをデジタル化し、データ分析を行うIoTクラウド・プラットフォームとのインテグレーションを実行します。こうして、Eurotechのゲートウェイは新しいIoTシステムの創造や、既存の機器/設備のIoT化を実現したのです。

リモートデータ分析とデバイス・マネージメント

Edison社は、フィールドデバイスから送られてくるデータを管理し、リモートでその診断を行うために、いくつかの異なるクラウド・プラットフォームを採用しています。その中で、EurotechのEveryware Cloud (EC)は、フィールドデバイスに対するリモートアクセス、コンフィグレーションならびにマネージメント、また消費電力に関するデータを分析するIoTインテグレーション・プラットフォームとして提供されています。また、Edison社のテクニカルサポートはコンサルティング業務用に、リアルタイムデータ監視用のウェブ・ダッシュボードを提供しています。

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